田中ゲシュタルトの崩壊

蛇に噛まれて朽ち縄に怖じる人生。

『ケモナー』問題

 

 これから記事にする内容を加味すると、モナーと書くには語弊が生じるかもしれないが、敢えて『モナー』という単語を使って記事を書いていきます。

 

 皆さんは『モナー』という単語を聞いて、どんな印象を持つでしょう。まぁ、肯定的な印象を持つ人はそこまでいないマイナーなジャンルでしょうね。

 

モナーとは。

 ケモナーは、日本なサブカルチャー領域における、擬人化された動物キャラクターを愛好する人々を表す言葉である。また、前述したような動物キャラクターをケモノと呼ぶ。(Wikipediaより引用)

 

 説明を読めば読むほどディープな世界であると言わざるを得ない。しかし、ケモナー(=ケモノ)は、ファンタジー作品において必要不可欠な存在でもあるわけです。アナタがプレイしたRPGや、毎週欠かさず観ているファンタジーアニメにも登場しているはずですよ?

 

 さて、本題はここから。

 

 皆さんは動物を飼ったことがありますか?

 

 田中は小学生の頃に亀を飼っていたのですが、小学校から帰宅し、亀の様子を見にいくと、水槽の中に居るはずの亀が居なくなっていました。

 

 慌てて母親に確認を取ってみると、「いつも狭い場所に閉じ込めているから気の毒になって散歩させた」と言うんです。

 

 田中母はちょっと変わった感性を持っているのでそれは良いんですけど、「じゃあ、散歩させた亀は何処に行ったの?」と訊ねたんです。すると、母は悪怯れる様子もなく、「散歩させている最中に友だちと談笑していたら、いつの間にか居なくなっていた」と。

 

 亀に逃げられるってどういうことだよ!?

 

 それ以降、田中家はペットらしいペットを飼っていないのですが、ペットを飼っていない人でも一度くらいは思ったことがあるのではないでしょうか?

 

 動物と会話ができたらいいのに、と。

 

 さて、ここからは皆さんにジョン・レノンよろしくなほどに想像して頂こうと思います。

 

 

 

 

Q、もしも動物と会話ができる世界で生きていたら、アナタは動物を恋愛対象として見れるだろうか。

 

 

 

 

 突拍子もない質問ですが、もう暫くお付き合いください。

 

 他人が惹かれ合う理由に挙げられるのは、大まかに、見た目(容姿)、経済力、魅力、この三つだと考えられます。

 

 魅力の中にはコミュニケーション能力も含まれていますよね。口下手な相手と会話が弾むはずがないし、無口というのはそれだけでマイナスになる。無論、お喋りな奴も敬遠されるけれど、一言も話さない奴よりかは相手の記憶に残ります

 

 では、動物とはどうでしょう?

 

 想像してください。今、アナタが生きている世界は、『至極当然に動物とコミュニケーションが取れる世界』です。隣の家が飼っている柴犬のゴンタも、地域猫のラッキーだってアナタに語りかけてきます。

 

 動物たちは気さくに話しかけてきて、一緒に生活し、同じ時を過ごす。その過程で、アナタと親しい間柄の動物との間に愛情が生まれるはずがない、と断言できるでしょうか?

 

 テストで悪い点を取ってしまった時、会社で上司にパワハラを受けた時、生きる希望が見出せずに絶望している時、隣に寄り添って優しい言葉をかけてくれる動物(ペット)がいたら、ころっと惚れてしまうかもしれませんよ?

 

 まぁ、それは愛情じゃなくて信頼とか家族愛のほうだろって言われたらどうしようもないし、そもそも動物と会話できたら、畜産現場は筆舌に尽くし難いほどの悍ましい光景になるでしょうね。

 

 とどのつまり、現実はアニメのようにはいかないってことです……。

 

以上