ここ数年の流行る曲の傾向は
『個性的』であるか否かである。
(注:田中調べ)
そんなの昔からじゃん、と思うでしょう?
……まぁ、そうなんですけどね?(Q.E.D)
米津玄師が『ハチ』という名義でボカロPやっていた頃からその傾向はあるというか、何なら米津玄師として活動している今も個性的な曲でヒットを飛ばしているんですが……。
田中が言いたいのはそこじゃなくて、皆様が感じている『個性的』ってなんぞやって話ですよ。
何をもって個性的な曲とするのか。
逆に、無個性な曲とは何なのか。
そこら辺をお話しして行こうかな? と思います。
個性的な曲とは。
一般的には『常識に囚われない・自分がやりたいことを追求した曲』が『個性的』と呼ばれるのでしょう。
最近は『Creepy Nuts』の『Bling-Bang-Bang- Born(アニメ『マッシュル -MASHLE-』2期OP)』が話題になっていますが、この曲こそ『個性爆発』って感じで、YouTubeのショート動画を観ていると、ほぼ必ずこの曲で踊っている動画が流れてきます。
上記に名前を出したので紹介しますが、米津玄師のアルバムだと、1stアルバムの『diorama』が個性剥き出しで大好きなアルバムです。このアルバムには収録されていませんが『ポッピンアバシー』という曲も良いので聴いてみてください。
ボカロPだとナユタン星人を筆頭に、最近は『誰が最強の個性的ソングを作れるのか』を競い合っているような印象を受けます。
まぁ、『ボカロ曲は昔から個性的な曲が多いので今に始まったことではない』と言われるとその通りなんですが……。
無個性な曲とは。
商業的なアーティストの曲が全て無個性とは言いませんが、前奏→Aメロ→Bメロ→サビ→間奏→Aメロ→Bメロ→サビ→ギターソロ間奏→大サビ→後奏、の流れは時代遅れになりつつあるのかもしれません。
というか、最近の曲は『どれだけコンパクトにして印象深く出来るのか』に重きを置いているような気がしてなりません。
つまり、前奏から後奏まで含めて3分〜4分前後に収めるのが最低条件になっているのでしょう。
この条件に当てはまらなければ無個性……とは言わないけれど、聴き手には『無駄に引き延ばしているだけ』『長ったらしくて飽きる』と思われるのかも?
……ふむ。
じゃあ、上に書いたことを実行すれば個性的な曲になるのかと言われるとそうでもないんですよね。
テンプレートに沿っている以上、それは個性と言えないじゃないですか。
結局の所、曲を作ってリリースし、聴き手の反応を見ないことには個性的かどうか判断出来ないんですよ。
だって、作曲・演奏する側(アーティスト)は言葉にこそしないけれど、「世界一良い曲ができた」と思ってリリースするわけですから。そして数字に囚われてしまうまでがセット。
マイナーバンドや駆け出しボカロPのジンクスである。ソースは俺。悟りを開くまでは登録者と再生回数の伸びに一喜一憂し、リリースした曲が全く再生されないとどん底まで病む。まぢ無理。。。(チャンネルを)カットしよ。。。
あれですね。
個性的か無個性なのかを考えて曲を作っているようでは『個性的』とは呼べないのでしょう。
それだけでなく、個性を出すにしても最低限の知識は必要になりますので、「何の知識もないやつが『個性』とか言ってるんじゃねぇぞ」と有識者の先輩方に言われてしまうかもですね。
▶︎田中の活動リンク◀︎
以上