機械的な音声、聞き取りづらい、そういった理由からVOCALOIDを毛嫌いしている方は結構いらっしゃると思います。
田中も昔はボカロが苦手でした。元はバンドマンだった田中は『生演奏至上主義』で、初音ミクに苦手意識があったんです。曲は好きなんだけどね？
そんな田中も今ではボカロＰをやっているのだから、人生って何が起こるかわかりません。
ボカロに対して苦手意識があった田中が、どうやって苦手意識を払拭させたのか。
結論を言うと……
歌ってみたを聴く。
です。
ヴォーカルが機械声なのが一番のネックだったので、「人間が歌っていれば万事解決じゃないか」と思い、歌ってみた（以下、歌みた）を好んで聴くようにしていました。
歌みたばかり聴いていると、徐々にボカロヴォーカルにも抵抗が薄れてきて、いつの間にか両方聴ける体になっていたのです。まぁ、好きな曲の歌みたが投稿されてなければ原曲を聴く他にないし、それで耳が慣れたのかもしれませんが……。
ボカロ苦手だけど曲は好きって方は、先ずは歌みたから入るのも悪くない作戦だと思います。
とはいえ、幾ら慣れたと言っても苦手なボカロは田中にもあります。何度もチャレンジはしているんですよ？ でも、独特な発声をしているのがねぇ〜……男性ボカロ全般なんですけど。
男性の独自な低音を機械の合成音声で表現するのは難しいんでしょうね。音の周波数的な問題なのでしょう。多分。知らんけど。
しかし、ボカロも進化しているので、いずれはこの問題も解決されるはずです。
例えば、SEKAI NO OWARIのヴォーカル・深瀬さんの声で作った『Fukase』は、男性ボカロの中でも滑らかな発声をしていて聴き取りやすいですし、中性的な声を持つ『flower』も人気が高いですよね。
《参考曲》
・僕がモンスターになった日 / れるりり feat.Fukase
最近削除されてしまいましたが、メガテラ・ゼロさんが歌っていた『酔いどれ知らず』が、実はボカロ曲だって知らなかったってコメントを何処かで読んだんですけど、もしそれでメガテラさんの声が気に入ったら他の歌みたも聴いて、そこからボカロ原曲に手を出すのも良いと思います。
ボカロ曲の良い所は多彩なオリジナル性にあると思います。たまに「このボカロＰぶっ飛んでる曲作るなぁ！（褒め言葉）」と感心してしまう曲や、「お、おう……」とそっ閉じしたくなるような曲もあって、だからこそボカロは面白いんですよ。
言わば、ボカロＰの個性と個性の殴り合いを見ているような感覚ですね。
ボカロが苦手と思っているそこのアナタも、苦手だから聴かないと諦めず、そこから一歩だけでも前に出て、一緒にボカロを楽しんでみませんか？
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以上
