田中ゲシュタルトの崩壊

蛇に噛まれて朽ち縄に怖じる人生。

『BL』問題

 

BLってなに? どんなジャンル?

 BLとは『ボーイズラブ』の略称であり、基本的にはイケメンとイケメンが織り成すラブロマンスがテーマだが、以前放送されていたテレビ朝日系列ドラマ『おっさんずラブ』のように、中年男性が主人公であったり、ムキムキマッチョマンが主人公であったりと、題材によってその表情は変わってくる。

 

 

 BLと言っても一括りにできるものではなく、いくつもジャンルが存在しているのはご存知だろうか?

 

 それこそ一般的な恋愛におけるジャンルと同じように、学園モノ社会人モノなどありますが、ブロマンスオメガバースなど、聞き慣れない単語もちらほら……。

 

ブロマンスとは。

 恋愛がメインではなく、熱い友情、誰にも邪魔できない特別で親しい関係、ソウルメイトのような絆をテーマとした作品。

 

オメガバースとは。

 元々はアメリカの二次創作から生まれた世界観。性別が男女だけでなく、α(アルファ)、β(ベータ)、Ω(オメガ)という特殊な性が存在する。オメガバースの最たるところは『男性でも妊娠が可能』であるということ。また、オメガバースは『狼の群れ』を参考に考案された設定で、それゆえに『発情期』も当然ある。そういうシステムや差別的発言を含む為、やや重たいストーリーが繰り広げられる。

 

 上記に書いたのはBLのほんの一部であり、読み手によってジャンルの解釈も様々な為、一重に「この作品のジャンルはこれ」と断定できないのだが、それを愛好家同士で語り合って情報交換するのもBLの楽しみ方かもしれない。

 

BL愛好家とは。

 BL作品を好んで読む女性を『腐女子』『貴腐人』、男性を『腐男子』と呼ぶ。圧倒的に女性人気が多い作品ではあるものの、物語の繊細な描写に感銘を受けてハマってしまった、という男性も少なからず存在する。だからと言って、BL作品が好きな男性に対して偏見を持つのは愚かで早計だと言う他にない。

 

(腐るという漢字が使われる理由は〝BLを愛する者たちは全ての事象をBLに変換できるから〟とされており、それを〝目が腐っている〟と例え、そこから使われるようになったとか……多分、知らんけど)

 

 田中は腐男子ではないので、BLについては「そう言う作品がある」程度の認識でした。しかし、BL作品を投稿しているYouTubeチャンネル様からオリジナルキャラクターイメージソング制作の依頼を頂いて以降、そのチャンネルの作品だけは更新を楽しみに待っています。

 

 こうやって書くとビジネスライクみたいに聞こえてしまうかもしれませんけど、作詞をするにあたってキャラクターの掘り下げをする必要があるのです。

 

 無論、依頼者様より「こういうイメージで」「このワードを使って」といった指示はありますが、それだけでは詞として成り立たない。それゆえに、空白の部分は自分で穴を埋める必要があります。

 

 そうして作詞をしているうちに主要キャラたちに愛着が湧き、今ではファンとして作品を見守りつつ、「次に依頼されたらどう作詞するか」などと考察しながら作品を観ているわけです笑

 

 閑話休題

 

 たまに「BL好きのやつは面倒臭い」と小耳に挟むことがあるのですが、それってどの界隈でも同じことだと思うのです。自分は音楽が好きですけど、音楽好きにだって「コイツ、面倒臭いな」と思う人物に遭遇します。

 

 だって人間ですから。

 

 他人の思考と自分の思考が違うのは当然でしょう?

 

 況してや、世の中には他人に迷惑をかけるのを喜びとしている輩もいたり、誹謗中傷をして誰かを傷つけることに生き甲斐を見出している連中もいるわけで、そういう人たちと話し合いの場を設けた所でまとまる話もまとまらないのが常。

 

「◯◯を好むやつは」と言って否定するのではなく、その人間の本質を見抜くことが大切ではないでしょうか?

 

 また脱線してる笑

 

 長くなってしまったので最後になりますが、田中はBL作品に対して「そういう作品がある」程度の認識しかないと書きましたが……正直に申し上げると『BL作品=男性同士の激しい愛の営み』だと思っていました。

 

 でも、実際はそればかりではなく、かなりライトでギャグっぽい日常系作品もあるんだと、楽曲依頼してくださったYouTubeチャンネル様の動画を観て学びました。――無知は損ですね笑

 

 これを機会に、これまで触れてこなかったジャンルにも手を出してみようかな?

 

 機会があれば、皆さんも触れたことがないジャンルの作品に触れ、見識を広げてみては如何でしょうか?

 

以上